【社員インタビュー】
オリンパス株式会社①
医療動向を見つめ営業マンを影で支える。「オリンパス」政策チーム 社員インタビュー
日本を代表する精密機器メーカーのひとつ「オリンパス株式会社」(※以下、オリンパスと表記)。
「オリンパス=カメラ」というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、実はオリンパスは顕微鏡の製造・販売からスタートした企業です。そして現在も内視鏡・処置具といった医療製品において国内トップクラスのシェアを誇っており、さらに世界でもシェアを拡大中。
そんなオリンパスに入社して9年目の一倉和人さん(仮称、以下同)は、以前からオリンパスのカメラを愛用するユーザーの1人でした。そんな一倉さんがなぜ同社の医療事業に就職することになったのか、そして現在どのような業務で活躍しているのか、お話を伺います。
【今回お話を聞いた人】
オリンパス株式会社
政策チーム【※肩書は取材時】
一倉和人さん
文系の4年制大学を卒業後、平成22年度に新卒で同社に入社。最初の4年間は名古屋支店で営業を経験し、5年目からは東京本社で、さまざまな方向から医療の動向を調査する政策チームの立ち上げメンバーとして活躍している。
<Q1>就職で医療機器業界を選んだ理由は?
▲インタビューに答える一倉さん。物腰が柔らかく落ち着いた口調ですが、言葉の端々に内に秘めた熱い想いがうかがえます
一倉さん:本音を言うと、私は医療機器業界を目指して就職活動をしていたわけではありませんでした。学生の頃からオリンパスのカメラを使っていて、オリンパスという企業自体に興味があったんです。なので、最初はカメラ(映像製品)事業に入社希望のエントリーをしました。でも、その年は当社が医療事業の成長に力を入れている年で、採用担当の方から医療事業で応募しないかと勧められたのが医療機器業界への入り口でした。
最初は医療機器を扱う専門的な仕事が自分に務まるのか不安でした。しかし面接を受ける中で人事担当がしっかりと話を聞いてくれたり、面接結果のフィードバックが丁寧だったりと安心できることが多く、『この会社で働きたい』という思いがどんどん強くなっていき、入社を決意しました。
<Q2>オリンパスの特徴や魅力は?
一倉さん:弊社の特徴は、医療事業の中でも「内視鏡分野」で特に優れた成果を発揮し、世界でもシェアを広げているという点だと思います。内視鏡は、低侵襲(※)や早期発見といった最近の医療業界のトレンドとも合っているので、今後さらなる成長が見込めるという意味で、魅力的だと思います。
また、オリンパスの内視鏡はドクターが手にした時の感覚や、先端の微妙な曲がり具合など、とても繊細な部分にこだわって作られています。それは、長きにわたってドクターとともに開発してきたからこそ成し得たプロダクトといえるでしょう。画質や機能面はテクノロジーの進化とともに成長していきますが、オリンパス製品の持つ“言いようもないアドバンテージ”はこれから先も弊社の強みであり続けると思います。
※低侵襲(医療)とは?・・・手術や検査において、できるだけ体を傷つけずに痛みや出血・発熱などを少なくする医療。quality of life(生活の質)が重要視される現代において注目されている。
▲オリンパスの内視鏡。消化管の中に入り、大切な臓器の内側を目で見ることができる医療機器です
<Q3>一倉さんが所属する政策チームの仕事内容は?
一倉さん:私が所属する政策チームは、比較的新しいチームです。入社後4年間の営業経験を経て、5年目からチームの発足メンバーとして配属されました。チームのミッションを簡単に言うと『国内医療事業の今後の計画を立案するための情報を集めること』。医療制度の改定や消費税の増税など、国の政策が医療機関の予算にどんな影響を与えるのかを調べたり、今後の国内の人口動態の変化が当社事業に与える影響などを調べたりします。
例えば、「以前よりも契約に結びつきにくい」という営業担当の声があれば、その原因を調べて、それがどのように弊社に影響していて、また今後どのように変化していくのかを具体的な数値としてまとめます。そうすることで、より現実に沿った戦略立案の手助けをしています。
<Q4>入社してから一番印象に残っている出来事は?
一倉さん:現在のチームでのエピソードになりますね。平成26年の診療報酬の改定で一般入院基本料や薬価に関する評価などがドラスティックに変わった時、全国の医療機関にヒアリングをしてどのような影響が出たのかを調査し、まとめたものを社内に展開しました。それに対する社内の反響がとても大きく、例えば市場の動向に対して敏感ではなかった社員にも『国の政策が医療機関の経営にダイレクトに影響を及ぼす』という気づきを与えることができました。このプロジェクトは、その後政策チームが調査業務を進めるうえでも成功例として良い見本になっています。
<Q5>学生時代の経験で役立ったことは?
一倉さん:大学では社会学を専攻していたので、調査テーマに沿って現地に足を運び、聞き込みなどの情報収集をして原因や影響を多角的な視点で考える『フィールドワーク』を行なっていました。この経験はそのまま今の仕事に活かされていると思います。こうした経験があることを以前から人事部に伝えていたわけではありませんでしたが、上司が私の営業時代の仕事を見ていて、政策チームに適任と感じてくれたのかもしれません。これからの医療機器業界では、常に医療動向をウォッチするマーケティング的な視点はますます求められるのだと思います。
オリンパスの中でも先進的ともいえるチームで活躍する一倉さん。営業をサポートする立場から、医療機器業界の未来を見据えています。
次回は、「医療機器業界」で働くことについて、さらに一倉さんにお話を聞いていきます。
お楽しみに!
>【社員インタビュー】オリンパス株式会社①
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