【コラム】
理系の仕事?医療機器業界で働く人とは?
医療機器業界ではどんな人が働いていると思いますか?
医療機器業界というと、「医療」や「機器」という言葉から「医療に関する専門知識や工学的な技術を持った医療系もしくは理系出身の人でないと働けないのでは?」と思っている方が多いかもしれません。しかし、医療機器業界にはさまざまなバックグラウンドを持った人が働いています。
文系出身の人が活躍できるフィールドもたくさんあります!
製品の研究開発を始めとする技術開発系の職種では、電気・電子・情報・機械などの知識や技術を持った理系の人を求められることが多いですが、営業系や管理系、事務系の職種では入社時に特別な資格や専門知識を求められることはほとんどありません。
自身が大学で学んできたことや今までの自身の経験を存分に活かしながら、文系出身の人も医療機器業界でたくさん活躍しています。
なお、2016年度の医療機器産業実態調査によると、医療機器産業の従業者数は、615の企業で合計132,037人!その内訳は、下図の通りです。
なんと営業部門、管理部門で働く人が半分以上なんです。営業部門、管理部門の主な仕事としては、
営業部門:営業・アフターサービス系
管理部門:人事・管理系、企画・戦略系、物流・資材系、品質・薬事系
があります。
これらの仕事はあまり文系理系を問わずに、様々な学部の方がそれぞれの特徴を活かして活躍できる仕事です。
この結果からも、医療機器業界では理系出身の人だけでなく文系出身の人もたくさん働いていることがわかるのではないでしょうか。
入社してから必要な知識や技術を身につけられます!
仕事をする上で知識や技術が必要でも、社内研修や教育が充実している場合が多く、文系理系を問わず入社してから必要に応じて特別な資格や専門知識、技術を得ることができます。
例えば、営業部門で働く人も皆が初めから医療に関する専門知識や製品の知識があるわけではありません。企業の研修や先輩からの教育、仕事などを通じて身についていきます。もし入社前から医療に関する知識を求められたら、医学部や薬学部などで医療に関する知識を専門に勉強している人をメインに採用していることになりますよね。ですが、実際は多くの文系の方が採用され、それぞれ活躍をしています。
製造部門や研究開発部門で働く人も、仕事で必要な知識や技術、資格を入社してから取得している人が少なくありません。
よって、「私には知識や技術がないから無理かな」と心配をしなくても大丈夫です。きっと仕事をしていく中でたくさんの知識や技術が身についていき、医療機器業界で活躍できる様になります。
いかがでしたか。
医療機器業界は専門知識や技術を持った理系出身の人でなくても活躍できるフィールドがたくさんあること、必要な知識や技術は働いてからでも身につけられることがおわかりいただけたかと思います。
「医療機器業界って私には難しそうだから・・・」とか「学んできたことと分野が違うから・・・」と考えて最初から医療機器業界を就職先の候補から外してしまうのではなく、是非医療機器業界について色々と調べてみてください。
もしかしたらあなたのやりたい仕事が医療機器業界にあるかも知れませんよ!