【社員インタビュー】
株式会社日立製作所①
医療機器業界へ転職。日立製作所で働く魅力
日本を代表するメーカーとしてヘルスケアの領域でも新しい技術や手法に挑戦し続ける株式会社日立製作所(※以下、日立製作所と表記)。
世界で初めて開発に成功した超音波診断装置や、X線診断装置、CT診断装置、クラウド型健康支援サービスなど、多くの製品を展開するなか、がん治療の分野で活躍しているのが粒子線治療システムです。
治療に伴う痛みがほとんどなく、他の放射線治療に比べて副作用が少ない粒子線治療は、治療と社会生活の両立を可能にする最先端の治療法。
今回は、そんな日立製作所に平成27年に入社し、放射線治療システム事業部で粒子線治療システムの拡販に尽力する高橋宏美さんに、転職した理由や同社での仕事について語っていただきました。
【今回お話を聞いた人】
株式会社日立製作所
ヘルスケアビジネスユニット 放射線治療システム事業部
粒子線治療システム本部 ビジネス推進部 事業推進グループ 技師【※肩書は取材時】
高橋宏美さん
大学院を卒業後、とある企業で製品の開発に携わり、その後転職活動をして平成27年に中途採用で日立製作所に入社。同社が海外展開に力を入れようとするなか、放射線治療システム事業部に配属され、ヨーロッパでの拡販に向けた事業戦略を担う。
<Q1>転職で医療機器業界を選んだ理由は?
高橋さん「大学院で就職活動をしていたときから医療機器業界への興味はありました。結局一度違う業界の企業に入社しましたが、転職を決意したとき、やはり医療機器業界で働きたいと強く思ったんです。自分自身が本当にやりがいを感じられる仕事はなんだろうと考えると、私の場合それは、人の命を救ったり、『誰かのためになることだ』という答えに行き着きました。大学は理工系だったので医者になるのは難しいですが、医療機器業界なら大学で学んだ知識や前職の経験も活かせると、転職を決意しました。」
<Q2>日立製作所の魅力や特徴は?
高橋さん「私が所属する放射線治療システム事業部は、粒子線治療装置の海外展開を推し進めています。粒子線治療とは、陽子や重粒子(重イオン)等の粒子放射線のビームを病巣に照射することによって、がんを治す放射線治療法の総称です。学生の頃から語学を学び、異文化への興味が強かった私にとって、グローバルに活躍できる環境はとても魅力的に感じました。」
<Q3>高橋さんが所属する事業推進グループの仕事は?
高橋さん「営業と連携して粒子線治療システムを拡販するための事業戦略を考えるのが主な仕事。営業が調査したマーケットのニーズを踏まえ、組織の実力やリソースなども鑑みて、どんなふうにアプローチすべきか方針を決め、決断します。」
<Q4>入社してから一番印象に残っている出来事は?
高橋さん「お客様である先生(医師)の考えを聞けたことはとても貴重な経験でした。例えば、粒子線治療のなかでも強度変調陽子線治療というものがあり、この技術は以前の技術よりも患者さんへの負担は少ないですが、治療計画には倍以上の時間がかかってしまいます。病院側の立場としては経営を考えると、いかに治療を数多くこなすかというのも非常に重要なファクターではありますが、私がお話を聞いた先生は『医療の進歩とは“効率化”ではなく、患者さんへの負担をなくすこと。たとえ手間がかかっても私たちは患者さんにとって優しい方の技術を選ぶ』と明言されており、とても感動しました。この業界に入ってよかったと思えた忘れられない言葉です。」
<Q5>学生時代の経験で役立ったことは?
高橋さん「大学院生のときに海外の学会で自分の研究テーマについて発表させていただく機会がありました。語学を学んでいた経験は今の仕事に活きていると思います。海外展開するなかで使うのは基本的に英語。年に3回くらいは海外に行って現地の医療関係者に英語で装置の説明をします。今思えばですが、大学生のときに英語圏の国に留学しておいてもよかったかなとも思いますね。理工系の場合、研究の成果を出すことが一番のミッションなので留学する人は少ないですが、短期間でも滞在して言葉を習得することは後々大変役に立つと思います。」
いかがだったでしょうか?
一度は他業界に就職したものの、自分自身にとってのやりがいを求めて医療機器業界に転職した高橋さん。「誰かの力になりたい」という強い思いを原動力に、日々の仕事と向き合っています。
次回は、「医療機器業界」で働くことについて、さらにお話を聞いていきます。
お楽しみに!
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