【職員インタビュー】
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)③

【職員インタビュー】<br> 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)③

フレックスタイム制やテレワーク、育休・産休など職員に優しい仕組みでライフワークバランスを実現!医療機器審査専門員のとある一日

 

厚生労働省所管の「独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)」(※以下、PMDAと表記)に入社して6年目を迎える関護和さん。

 

前回は「業務内容や、どんな人が活躍できる職場か」について、前々回は「医療機器業界に就職したきっかけやPMDAの特徴」について伺いました。最終回となる本記事では、とある1日のタイムスケジュールを例に、医療機器業界の審査専門員のライフスタイルに迫ります!

 

【今回お話を聞いた人】

 

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA

医療機器品質管理・安全対策部 医療機器安全課

関 護和さん

工学系の大学院を卒業後、平成28年度に新卒でPMDAに入社。審査専門員として市販前の医療機器の承認審査に携わった後、現在は市販後の医療機器の安全対策に関する業務に取り組んでいる

PMDA・関さんのとある1日のスケジュール

 

 

10:00(出社)
・メールチェック・メーカーからの問い合わせへの対応
11:00
・社内会議
12:00
・昼食
13:00
・不具合報告をチェック・対応
17:00
・企業や業界団体との打ち合わせ

20:00(退社)

 

※上記は一例です

 

フレックスタイム制で出社時間は自由。フットワーク軽く資料収集に奔走する日々。

PMDAではフレックスタイム制が採用されているため、人によって出社時間は異なります。ときには銀行や郵便局に立ち寄ってから出社をするなど、朝の時間も有効利用しているそうです。

※取材時のコアタイムは11:00〜15:00

 

審査や安全対策というと、営業職や開発職とは異なりデスクワークのイメージが強いですが、その実態は少し違っているようです。

 

関さん「審査や安全対策を行う際、類似した製品に対して、過去にどういった基準でどんな判断をしてきたのか、過去事例も参考にします。PMDAが保有する膨大なデータから適切な事例をピックアップし、調査するのは私にとって非常に面白さを感じる作業です。資料だけで判断できない場合、当時の審査担当者を見つけ出して直接質問することもあり、フットワークも求められる仕事。デスクに張り付いて仕事をしていると思われがちですが、意外とそんなことはなく、忙しく動き回っています。

 

視野が広がり、機転の利いた対応ができるように。自分の成長を感じた瞬間。

 

入社後、新人研修期間を経て徐々に仕事を覚えていった関さん。ときには苦戦しながらもキャリアを積み重ね、最近では自分自身の成長を感じられる瞬間もあると語ります。

 

関さん「段々と仕事を覚えるにつれ、広い視野で物事を捉えられるようになりました。例えばある医療機器の不具合報告に対して安全対策を検討し、製品自体の改良が必要という結論に至った場合、その情報は改良後の承認審査にも影響します。入社したばかりのときは目の前の仕事に追われてそこまで意識が及びませんでしたが、今では先回りして別部署に情報提供をするなど、機転の利いた対応ができるようになりました。」

 

さまざまな医療機器の審査や安全対策を行うPMDAの仕事は非常に奥が深く、「ここまでできるようになったら完璧」というゴールがありません。関さんは業務に取り組む傍ら、現在も勉強を続けているそうです。

 

関さん「PMDAではあらゆる領域の医療機器の安全対策を行っているため、幅広い製品知識を深く身に付けるためにME技術の勉強をしています。また、これまでに医療機器がどのような基準で承認され、その後改良されてきたのか、その歴史を過去の審査報告書から読み解き、学んでいます。」

 

テレワークも拡充され多様なワークスタイルを実現!

機密性の高い情報を多く扱うPMDAですが、コロナ禍においては万全のセキュリティ対策を整備したうえでテレワークを拡充。多くの職員が在宅で業務を行っています。

 

また、以前から子育て世代の支援にも力を入れており、男性の育休取得や、産休・育休後の女性の職場復帰、時短勤務なども定着。職員一人ひとりのライフワークバランスの実現に取り組んでいます。

 

関さんも仕事だけでなく、プライベートも充実した日々を送っているそうです。

 

 

関さん「大学を卒業後もプライベートで音楽活動は続けていて、アマチュアの楽団に所属し、中学生のときに始めたホルンを吹いています。最近はコロナの影響で家にいる時間が増えました。そんななか、ハマっているのが自炊です。自信作は、スパイスから作るカレーですね。市販のルーを使わず、いろいろな種類のスパイスを買い揃えて調合による味の違いを楽しんでいます!」

 

 

 

全3回にわたってお届けした、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)入社6年目の関さんのインタビュー記事。

 

医療機器業界における「承認審査」「安全対策」の役割や仕事内容、その重要性を知ることができました。また、現代のニーズに合わせてアップデートされた就労環境も大きな魅力を感じるポイントだったと思います。

 

他の記事をまだ見ていない方は、ぜひ併せて読んでみてください。医療機器業界に興味を持っているあなたにとって、参考になるのではないでしょうか。

 

 

>【職員インタビュー】独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)①

>【職員インタビュー】独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)②

>【職員インタビュー】独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)③

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