【社員インタビュー】
アークレイ株式会社(研究・開発系)
憧れの京都研究所で医療機器開発に没頭。自分の熱意と探究心が誰かの健康を支える喜び
M.Kさんは、医療従事者である両親の影響で医療業界に興味をもち、大学を卒業してから医療用検査システムを開発するアークレイ株式会社に入社しました。
現在は研究開発本部で、アークレイの主力製品のひとつである血糖自己測定器のソフトウェア開発に携わっています。
M.Kさんに、お仕事の内容や、就職先としてアークレイを選んだ理由、仕事に対する思いなどを伺いました。
【今回お話を聞いた人】
アークレイ株式会社
研究開発本部
M.Kさん
理系の4年制大学を卒業後、2018年度に新卒でアークレイに入社。研究開発本部に所属し、血糖自己測定器のソフトウェア開発を進めている
アークレイで誕生した世界初の小型簡易血糖測定器の進化を支える開発チームの仕事
ー 現在のお仕事内容を教えてください。
M.Kさん「アークレイは、1960年代に米国で発明された血糖測定試験紙の技術をベースに、世界初の小型簡易血糖測定器「アイトーン」を開発した、1960年設立の歴史ある企業です。
私が所属するチームは、アークレイが展開する各種製品のなかで今もなお主力である血糖自己測定器の開発を担っています。
開発チームは、ハードウェア、つまり機器そのものと、基板、そしてソフトウェアと、大きく3つの工程で開発の担当が分かれていて、そのなかで私が担当しているのはソフトウェア開発です。
各担当が三位一体となって新機能の追加から仕様の策定、設計、実装までを進めていきます。
アークレイの血糖自己測定器は、病院向けのものから個人が自宅で使用するものまで多彩なラインナップがありますが、私たちのチームが手がけているのは個人用の製品で、そのほとんどが海外向けの需要に応えるものです。
そのため、各国で販売の承認を得られるよう、海外薬事への対応も考慮して開発を進めています。」
両親の影響で自然と医療業界へ。ものづくりで医療に貢献したい
ー M.Kさんが医療機器業界を志したきっかけを教えてください。
M.Kさん「両親が医療従事者として病院で働いていたので、子どもの頃から医療をとても身近に感じていました。食卓でもよく両親が病院での出来事を話していたことが記憶に残っています。
週末には、病院で行われるイベントにも家族で参加していました。
また、街で買い物をしていると、父や母が病院で携わった患者さんから「あのときはありがとうございました」と声をかけられることもあり、子どもながらにそれが嬉しく、誇らしかったんです。
だから、無意識のうちに医療に関わることへの憧れがあり、医療業界を志したことは自分にとってとても自然な選択でした。
ただ、医者になりたいという考えはなく、子どもの頃から何かものをつくることが好きだったので、「自分の製作意欲を活かして医療に貢献したい」と、大学では医療機器業界に絞って就職活動をしていました。」
ー 大学ではどんなことを学んでいましたか?
M.Kさん「情報理工学部で、先端工学を学びました。
統計や誤差計算、プログラミングといった基礎的な内容です。
サークル活動では「ヒューマンエラーが起こらない医療システム」をテーマに、仮説をもとにシステムを作成し、被験者がどんな反応を見せるか実験を行なっていました。」
常に自分の知識をアップデートし、課題を乗り越える楽しさ
ー 就職先としてアークレイを選んだ理由とは?
M.Kさん「就活でさまざまな医療機器メーカーの会社説明や面接を受けたなかで、アークレイを選んだ大きな決め手は「働く環境」です。
最終面接で訪れたこの場所、京都研究所は、足利四代将軍である足利義持の管領、細川満元が金閣寺造営の余材を使って室町時代に築いた邸宅、擁翠園内にあります。
そして、景観と調和する研究所はオフィスエリアと実験エリアが一体化した開放感の溢れる空間で、そこにいるだけで感性を刺激される場所です。
京都という地域そのものへの憧れもあったので、まさに京都を象徴するような歴史を感じるこの研究所で働けたら夢のようだと思いました。
また、働く人の雰囲気にも惹かれましたね。
自分は人見知りな性格なので、就職活動中は面接で緊張して言葉に詰まってしまうこともありましたが、アークレイの面接で接した方はどなたもとても話しやすく、自分を出し切ることができたんです。」
ー アークレイで働いていて仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか?
M.Kさん「当チームのミッションは、アークレイの血糖自己測定器に最新のテクノロジーを採用し、時代のニーズに合わせてアップデートし続けること。
決まったことを毎日こなす仕事ではありません。
新しいアイデアを開発者一人一人が積極的に出し合い、誰もやったことがない挑戦をするので、予期せぬさまざまな問題が立ちはだかりますが、自分自身の知識をアップデートしながらその課題をクリアできたときは大きなやりがいを感じます。
海外向けの製品の場合、国内での検証では問題がなくても現地の環境で不具合が発覚するようなケースもあり、さらにハードルは高くなります。
しかし、ピンチこそ成長するチャンス。
実際に、自分のアイデアで特許を申請しているものもあります。
自分が身につけた経験と知識がアークレイの財産になり、それによって製品がより良くなって、使う方の健康に寄与する…この仕事に誇りをもっています。」
ー 最後に、今後の目標を教えてください。
M.Kさん「直近の目標は、現在開発を進めている機能のリリースを無事に完了させることです。
医療機器の開発期間はとても長く、私は2018年に入社してから今までずっと一つのプロジェクトに注力してきました。
新機能で多くの人により快適に血糖自己測定器を使ってもらえるように、リリースまで課題を乗り越えながら頑張ります!」
子供のころから医療を身近に感じており、自身のものづくりへの興味と掛け合わせて就活時代に医療機器業界への進路を考えていたM.Kさん。
そして社風や雰囲気が自身に合うと感じ、アークレイ株式会社に研究開発職として入社をしました。
積極的にチームに提案やアイディアを出せる環境にあるそうで、皆で出し合った意見や考えを形にしていくことに喜びややりがいを感じて仕事を行っているということをお話を伺っていて感じ取れました。
次の記事では、アークレイマーケティング株式会社で営業部門を担当するK.Kさんのお話をお聞きしていきます!
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