【スポーツ×医療機器】
株式会社モリタ製作所編①

【スポーツ×医療機器】<br> 株式会社モリタ製作所編①

実業団とプロリーグで活躍。働きながらバレーボールの道を探究する社会人アスリートの挑戦

大手一真さんは、歯科・医科医療器械器具の製造販売を行うモリタ製作所の社員として人事を務めながら、プロのバレーボール選手という別の顔をあわせ持っています。

 

一体どのようにして就職しながらプロ選手の道に進んだのでしょうか。これまでの歩みや現在の活躍ぶりについて伺いました。

 

【今回お話を聞いた人】

 

株式会社モリタ製作所

人事総務部 人事総務課 人事総務係

大手一真さん(近畿クラブスフィーダ所属)

立命館大学政策科学部を卒業後、2019年度に新卒でモリタ製作所に入社。人事総務部に所属し、採用や育成といった人事業務や研修の企画・運営などを担当。 同時にVリーグ、近畿クラブスフィーダに所属し、プロのバレーボール選手としても活躍している

 

母の一言と偶然の誘いで始まったバレーボール人生。「もっと上へ」挑み続けた学生時代

ー 大手さんがバレーボールを始めたきっかけは?

 

大手さん「小学5年のときに、学生の頃からバレーボールをやっていた母親から「あなたも何かスポーツをやった方がいい」と勧められたことがきっかけです。

 

最初からバレーボールと決めていたわけではなく、近所の体育館にスポーツ少年団の体験に行くと、手前のコートではバスケットボール、奥のコートでバレーボールをやっていました。

 

とりあえず手前のバスケットボールから体験してみようと思っていたところ、奥のコートから大声で誘われ、半ば強制的にバレーボールの体験をすることになり…(笑)

 

そのまま現在までバレーボール一筋18年目です。」

 

ー その後、学生時代はどのようにバレーボールに取り組んできましたか?

大手さん「小学生対象のスポーツ少年団とはいえ、トップレベルのチームで練習はかなり厳しかったです。

 

一方で、僕が入団したときは団員の人数が少なかったので、あまりルールも分からない状態から早速練習試合に参加させられるというスタートを切りました。

 

当時は毎日公園で母に教えてもらったり、学校でも休み時間に団員の友達に声をかけて練習をしたり、とにかく「早く上手くなりたい」という一心でした。

 

 

小学校の卒業とともにスポーツ少年団を退団した後も、中学・高校と部活でバレーボールを続けました。

 

高校はバレーボールの強豪校で、練習の休みは年間で2〜3日程度とスポーツ少年団をも遥かに上回る厳しさでした。

 

努力の甲斐あって、3年生のときにレギュラーでライト(OP)を務め、全国ベスト8という成績を残すことができたことは今でも誇りに思っています。

 

 

高校卒業後もプレイヤーとしてもっと上を目指すために、立命館大学に入学してバレーボールを続けました。

 

周りのレベルがさらに上がり、1年生のときは毎回試合に出られるわけではありませんでした。

 

追いつくために必死で練習して2年生からはライトのポジションでレギュラーになり、3年生の終わりにはスパイク賞という関西でNo.1スパイカーの賞をいただくことができました。

 

そして、4年生ではセッターを務め、関西大バレーボール連盟春季リーグ戦でチームとして3位を勝ち取りました。

 

厳しい練習に耐えながら、チームとして節目節目で結果を残すことができたことが次の目標に繋がり、今に至ります。」

 

実業団とプロの2チームで就職後も全力プレー

就職後はどのようにバレーボールを続けてきたのですか?

 

大手さん「大学卒業後はモリタ製作所に入社しました。

 

この会社には9人制バレーボールの強豪チームがあり、実業団として数々の実績を残しています。

 

さらに、6人制と9人制の両方でプレーするメンバーも多く、大学時代に競い合っていた選手たちが同じチームに集まっているという点にも魅力を感じました。

 

実は、大学時代に何度か助っ人として練習や試合に参加したことがあり、そのときから先輩方の優しさやチームの雰囲気の良さに惹かれていました。

 

 

入社後は、仕事を優先しながらもバレーボールを続けるスタイルで活動しています。

 

練習は週に1回程度で、数か月に一度練習試合があるほか、基本的には公式戦が中心です。

 

年間で約20試合あるので、ほぼ毎月試合が組まれています。

 

平日は仕事が終わった後に個人でジムに行ったり走ったりしてコンディションを維持しています。

 

また、大阪や京都には練習環境が整っている場所が多く、自由参加型の練習に参加することもあります。」

 

プロ選手としてVリーグの近畿クラブスフィーダに所属したきっかけや活動内容について教えてください。

 

大手さん「近畿クラブスフィーダは、モリタ製作所とは全く別のチームとして、約2年前にたまたま近畿クラブスフィーダのメンバーと出会い、当時のキャプテンから練習に誘われたのが入団のきっかけでした。

 

今では試合を中心に参加しており、直近では淡路島での試合にも出場しました。

 

一方で、モリタ製作所の全国大会にも出場するなど、1年を通して実業団とプロの両方で活動しています。

 

 

バレーボール業界では、選手が最大3チームまで登録できる仕組みになっています。

 

そのため、モリタ製作所のチームと並行してスフィーダにも所属し、Vリーグのシーズン(10月~3月)にはできる限り試合に参加しています。

 

全20試合のうち、仕事の都合を調整しながら5~10試合程度出場することが多いですね。

 

各チームでのプレーを両立しながら、自分自身のバレーボールキャリアをさらに充実させています。」

 

難しさこそが面白さ。最高のチームで更なる高みを目指す

大手さんが考えるバレーボールの魅力とは?

 

大手さん「バレーボールの一番好きなところは「難しさ」です。

 

素人同士でラリーを続けることだけも難しいでしょう。

 

今でも難しいと感じますし、少し衰えるだけでプレーの精度が落ちてしまう…それがまた面白さでもありますね。

 

また、バレーボールは身長が大きく影響するスポーツです。

 

僕は180cmちょっとなので、正直この世界では小柄な部類に入ります。

 

日本代表クラスの選手と比べると決して大きくはないですが、それでも身長の高い選手たちを相手に戦って勝てたときは、本当に楽しいですね。」

 

これまでのバレーボール人生で挫折はありますか?

大手さん「バレーボールをやめようと思ったことは一度もないです。

 

それに、「難しいところが面白さ」だと思っているので、心が折れたこともないですね。

 

負けず嫌いな性格なので、簡単には挫けません。

 

好きだからこそ、今でもずっと続けられている。

 

それが本当に幸せなことだと思います。」

 

ー チームの自慢を教えてください。

大手さん「モリタ製作所は第94回全日本総合男子選手権大会ではベスト8まで進みました!

 

モリタ製作所はいつも惜しいところで負けてしまうのですが、今回のトーナメントでは全日本9人制クラブカップで日本1に輝いているチームに勝ち、次に全日本9人制クラブカップで日本2位のチームと対戦するという、まさに会場が沸く劇的な展開でした。

 

そして、モリタ製作所は日本2位のチームにも勝利し、ベスト8進出を決めました。

 

日本1位・日本2位のチームを倒した瞬間は、すごく達成感がありました!」

 

 

ー 最後に、バレーボールでの今後の目標を教えてください。

大手さん「まず、モリタ製作所としては全国ベスト4を目指します。

 

それによって、会社の知名度をもっと上げていきたいです。

 

近畿クラブスフィーダの方は、まだ優勝に手が届いていません。

 

大好きなチームなので、今後はもっとチーム力を高め、優勝を狙えるところまで持っていきたいですね。」

 

 

小学生からバレーボールを始め、社会人になった今でも続けている大手さん。

 

実業団とプロの2チームに所属し、それぞれで活躍をしています。

 

バレーボールの話をしているときの大手さんのキラキラとした顔がとても印象的でした!

 

 

次の記事では「スポーツと仕事の繋がり」について色々とお話を伺った内容をお伝えしたいと思います。

 

お楽しみに!

 

 

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>【スポーツ×医療機器】 株式会社モリタ製作所編②

>【スポーツ×医療機器】 株式会社モリタ製作所編③ (Comming Soon…)

 

 

もっと株式会社モリタ製作所のことを知りたい方はHPをご覧ください

https://www.morita.com/jmmc/ja/

 

採用に関する情報はこちらをご覧ください

http://recruit.jmorita-mfg.co.jp/

 

近畿クラブスフィーダに関する情報はこちらをご覧ください

https://www.kinkiclubsfida.com/

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