【医療機器の種類】
採血管
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・機器の役割
注射針で採取した血液を保管する容器です。
通常、血液は室温に30分程度放置すると固まります。
このため、採血管の中には「抗凝固剤」と呼ばれる血液が固まることを防ぐ薬品が入っているものがあります。
一方で、検査項目によっては採取した血液を凝固させる必要がある場合もあり、抗凝固剤が入っていない採血管もあります。
これらは検査項目に応じて使い分けられ、例えば、複数の項目を検査する場合、それぞれに適した採血管に血液を保管する必要があります。
・どんなときに使われるのか
血液検査時に使用します。
生化学検査、免疫学的検査、血液算定検査など複数の検査項目があり、例えば、血液算定検査で血球数を数える場合は、抗凝固剤入りの採血管で採取し、血液中の赤血球や白血球の数を測定します。
一方で、多くの生化学検査や免疫学的検査の場合は、抗凝固剤なしの採血管で採取することで凝固を促進させ、血清(血液から赤血球、白血球や血小板等の血球成分を除いた血漿から血液凝固因子であるフィブリノゲンを除いたもの)に含まれる電解質やコレステロール値などを測定します。